トップ > 研究テーマ > イオン液体の熱的挙動とイオン構造

研究テーマ

イオン液体の熱的挙動とイオン構造

通常”塩”は、クーロン力という強い相互作用で支配されているため、高い融点を持ちます。例えば、食塩であるNaClの融点は約801℃です。一方、イオン液体と呼ばれる物質群は、塩でありながら、室温付近に融点を持つ、不思議な物質であり、新しい液体として注目を集めています。

本グループでは、千葉大学教育学部東崎健一教授と共同で、イオン液体のユニークな熱的挙動、例えば、低い融点、幅広い前駆融解現象、長い過冷却状態、容易なガラス状態形成、大きな熱履歴等に注目して研究を進めています。

それらの熱的挙動を詳細に観察するために、ペルティエ素子を用いることで高感度・高温度安定性を実現した自作の熱量測定装置を使用しています。また、イオン液体の熱的挙動を分子レベルから明らかにするために、熱量測定とラマンスペクトル測定が同時に行える装置や、量子化学計算等を用いた実験も並行して行っています。

K. Nishikawa, S. Wang and K. Tozaki, Chem. Phys. Lett., 2008, 458, 88-91
T. Endo, T. Kato, K. Tozaki, and K. Nishikawa, J. Phys. Chem. B, 2010, 114, 407-411

Fig.1 DSC trace of [C4mim]Br. Large fluctuation of heat flow was observed during melting. (region (3), see inset)

Fig.2 Heat flow curve of [C4mim]PF6. Three crystalline phases were observed, and the difference in each phase was seen in the conformation of the butyl group.

  • 講演予定
  • 主催シンポジウム
  • 主要装置
  • 発表論文
  • フォトアルバム